Category: Irish

Kevin Burke と Michael O’Domhnaill

Kevin Burke と Michael O’Domhnaill

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 アイリッシュフィドルとギター、最高峰の二人だろう。

アメリカ系のアイリッシュバンド。このギターのリズムの刻み方は面白い。まるでバウロンだ。 アイリッシュリズムギターの刻み方はバウロンの叩き方から学ぶことが多そうだ。

横尾幸弘ギター作品集の中に、さくらの主題による変奏曲の楽譜が入っている。これがものすごく魅力的な作品で、クラシックギターのはずなのにまるでお琴のような演奏になるのだ。 Youtubeで人気のこの方の演奏も、ルーツは横尾幸弘さんだと思われる。 さくらという日本の曲は、琴での演奏がとても似合う。クラシックギターで演奏する際は、琴のような音色になるように工夫すると上手に聴こえる。この作品はその点を強く意識しているわけだが、ではどうすれば琴のような音色が出るか。一つにはブリッジに近いあたりを弾いて固めの音色を出すこと。もう一つは隣接開放弦を上手に使うこと。ということをこの楽譜と演奏から学んだ。 琴にはフレットがない。左手で弦を押したりして多少は音程を変えられるものの、基本的には開放弦を弾いて決まった音程の音を出す。これらの弦はミュートしない限りは鳴り続ける。その鳴り続けた開放弦の音の重なりが、琴らしさの一つなのだ。 この隣接開放弦をうまく使うという方法は、DADGADチューニングのハープ奏法と同じだ。よくよく考えたら、琴のことを英語でJapanese Harpと言ったりする。よく似た楽器だから、音色も似てくる。ギターでハープの音色を出したいとき(アイリッシュギター)と琴の音色を出したいとき(横尾奏法)、奏法が似るのも自然なことだ。

12弦ギターでアイリッシュ

12弦ギターでアイリッシュ

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アイリッシュ音楽の伴奏楽器といえば、まず思いつくのがGDADチューニングのブズーキ。ドロップDやDADGADにチューニングしたギターを使う人も多い。中にはブズーキの延長線上で、オクターブマンドリンを使う人も。それぞれ、どのようなメリットがあるのだろう? 【ブズーキ】 □メリット 複弦ならではの響き、開放弦の鳴りを活かしやすい ■ディメリット ローポジションはフレット間が広く押さえるのがしんどい、日本では買えるブズーキの選択肢が限られる 【ギター】 □メリット 2オクターブのピッチ幅で作る和音の音の厚み、演奏の万能性、買える楽器の選択肢が豊富 ■ディメリット 6弦あるので鳴らしたくない音のミュートが大変 【オクターブマンドリン】 □メリット ブズーキのメリットはそのまま、加えて日本でも比較的入手しやすい、ブズーキよりは短くメロディ弾きもしやすい。 ■ディメリット 楽器のルーツが違うためかなんとなく異端扱いされている いったいどの楽器が一番アイリッシュ音楽に向いているのだろうか? ネット上のいろんな「おらが村自慢」を読んでいると、結局、演奏の場所や状況、腕前によるようだ。 ブズーキ推しの人は、その音色の魅力はもちろんだが、第3音を出さないモーダルな演奏がしやすいことをメリットに挙げる。確かに6弦あるギターに比べると、4弦をコントロールすれば良いブズーキは、出したくない音を消すのが楽だ。 ギター推しの人は、チューニング次第でメロディ弾きもモーダルのバッキングしやすい万能性や、厚みのある音域での演奏可能性、特に重奏低音を鳴らし続けられる魅力を推す。 マンドリン推しの人は、ブズーキよりは演奏が容易でメロディ弾きをしやすい点を推す。 傾向としては、リズム伴奏派とモーダル重視派はよりブズーキを好み、時にはメロディを弾いたりベースで遊んだりと演奏の幅を重視する人、技術力のある人はギターを好むようだ。もちろん、すごい技術を駆使するブズーキプレイヤーもいれば、モーダルもリズムもなんでもござれのギタープレイヤーもいるけどね。ある程度のことは演奏技術やセンスで解決できる。 さて、ここで一つの考えにたどり着く。 DADGADチューニングにした12弦ギターで、それぞれのいいとこどりをできないものだろうか。 12弦にすることで、ブズーキの持つ複弦の音色を楽しみながら、ギターの音域やプレイアビリティ(演奏性)を享受できないものだろうか? ネットを漁るとやはりそのように考える人はいるようで、11弦ギターをもってパブで伴奏をしてるが好評だぞ、と主張する方の記事を見つけた。11弦というのは、(この点の記載はなかったが)おそらく最高音のG弦を外している。また、彼の12弦ギターには一般的なオクターブ違いの弦ではなく、同じ太さの弦を貼っているそうだ。メリットは、その万能性、(必要な時には)大音量を出せること、音色が注目を浴びやすいこと、を挙げていた。他方ディメリットは、ネックにテンションがかかること、チューニングが大変であること、いろいろと注目を浴びやすい、だとか。 12弦あるからといって12弦全部を必ずしも弾く必要はないわけで、TPOに合わせて必要なときに必要な弦を鳴らすことができれば、凄い魅力なのではないかと思っている。伴奏ではなくソロで弾く場合にはとくにこの万能性が威力を発揮する。ドローンのように低音を鳴らし続けながらメロディも弾けるし、音域が広いので周ごとに変化をつけやすい。 12弦でアイリッシュ、Youtubeにも何本かあがっているが、ぜんぜん違うスタイルだ。 結局のところ12弦だからどうのではなく、それぞれの音楽性なんだな。

Dervish – The World’s End

Dervish – The World’s End

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Cmの曲。演奏はブズーキのようだが、ギターで弾く場合、カポ3にしたうえで一音一音拾っていくのが良さそう。

ソロでグルーヴ感を出す

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アイリッシュコード7選

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アイリッシュ曲を弾く上で覚えなければならないコードは、まず7つである! G、Am、C、D、Em、A、Bm. 加えてF#mくらい覚えておけば。 あとは微修正で対応できる。 経験則でそうなわけだが、アイリッシュ曲で頻出する調とスケールを分析することで、理論的にも裏付けられる。

アイリッシュ音楽で頻出するスケールは、DとGをルートとするイオニアンスケール、AとDをルートとするミクソリディアンスケール、EとAをルートとするドリアンスケール、BとEをルートとするエオリアンスケールなどだ。 (例) Banish Misfortune – D Mixolydian (Ionianと行き来してる) High Reel – A Mixolydian Cooley’s Reel – E Dorian Congress Reel – A Dorian Ballivanich – Bm Aeolian Gallaghers’s Frolics – Em Aeolian こう考えればわかりやすい。 Scales based on Dmajor: ———————– D major/D Ionian: D E F# G A B C# d A Mixolydian: A B C# d […]