カポタストを7フレットにつけると、ギター全体の音の高さが5度あがる。
1フレットが半音一つだから、7フレットは半音7つだ。半音7つ=5度だからだ。
例えば一番低いE弦は、E→F→F#→G→G#→A→A#→BとB弦になる。EADGBEは、BEADF#Bになる。

このカポ7の特徴は、音がキラキラすること。私はこれをカポ7マジックと呼んでいる。

さてこのカポ7だが、アイリッシュとの相性がとても良い。
アイリッシュ音楽で頻出するコードは以下の7つだが、これらが押さえやすいのだ。

G、Am、C、D、Em、A、Bm 

5度上がっているということは、コードフォームは5度下のものを弾けばよいということだ。
つまり、こんな感じ。

(弾きたいコード)  (コードフォーム)
G  C
Am Dm
C F
D G
Em Am
A D
Bm Em

全て見慣れたコードフォームで簡単だ。3日もやれば慣れるだろう。
ポイントとなるのはベース音の場所で、レの音は6弦10フレット、ソの音は5弦10フレット、ラの音は4弦の開放(7フレット)、シの音は6弦の開放(7フレット)、ドの音は4弦の10フレットと6弦の8フレットにあることさえ覚えておけば、思い出すのに苦労もないだろう。