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Billy Joel “Tell Her About It”は正直よくわからん

Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジの構成。 AメロはB♭→A♭→E♭、ミクソリディアンな感じだ。 BメロはIIImから順番に降りていく感じ。Bメロの終わりで強引にIV→V→IでサビでFに転調。サビは割と普通な展開。ブリッジはA♭メジャー。ここもミクソリディアンな感じもある。 正直、よくわからん展開だ。よく曲としてまとまったな、と思う。   “Tell Her About It ” リリース: 1983年  収録アルバム:イノセント・マン  

Billy Joel “This Night”の転調は意外に遠くて近い

ベートーベンの悲愴を上手にサビのメロディに活用した、ビリージョエルの”This Night”、邦題は「今宵はフォーエバー」。曲の構成はAAB(Bがサビ)。 原曲の調はAメジャー。Aメロは普通に来て、B(サビ)でFメジャーに転調する。Aメジャーは#が3つ、Fメジャーは♭が1つ、とだいぶ遠いところにあるコードなので意外な感じもするが、違和感なく転調に成功している。カギとなっているのはメロディの「ラ」の音のようで、Aメロの終わりもBメロの始まりも「ラ」だ。また、AメジャーからFメジャーに移るときには内声のミ→ファが半音階(上昇)、同じく内声のド#→ドが半音階(下降)で、音的には近い。このあたりも自然な転調に一役買ってるのかもしれない。 “This Night ” リリース: 1983年  収録アルバム:イノセント・マン