イレギュラーチューニング演奏のTIPS
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ドロップD、ダブルドロップD、DADGAD・・・アイリッシュ系ギタリストのギターチューニングはノーマルではないことが多い。John DoyleさんはドロップD。ミホール・オ・ドナールさんはDADGAD。曲によっていじることも。アイリッシュはD調の曲が多いから、6弦をDに下げるのは合理的だ。 ノーマルチューニングはEADGBEを基準に、一弦ずつ下げた順に並べると、DADGBE(ドロップD)→DADGBD(ダブルドロップD)→DADGADとなる。D調の曲の演奏に限っていえば、開放弦が増えていく分、共鳴音が増えていくのが音色の特徴だ。 この4つのチューニング、3弦のG、4弦のD、5弦のAは全てに共通している。つまりいじってない。なので慣れてくると、どのチューニングでもそれほど違和感なく演奏できる。 どのチューニングを選ぶかは、曲による。個人的にはDの曲はDADGAD、Gの曲はDADGBD(ダブルドロップD)かDADGADのカポ5(GDGCDGになる)が弾きやすい。Emはノーマルか、DADGADの2カポ(EBEABEになる)か。 きれいなメジャーコードでしっかり伴奏したいときは、ノーマルが一番向いていると思う。他のチューニングだと押さえるところが多くて、面倒な上に響きがくぐもる。ノーマルチューニングは良く考えられたチューニングだと思う。 フィンガーピッキングソロでエアー曲を弾くような場合は、音を選びながら弾く時間があるので、イレギュラーなチューニングが活きる余地が大きいようだ。5弦、6弦をどうチューニングするかは、メロディの弾きやすさによる。 フィンガーピッキングの巨匠の演奏タブ譜なんかだと、DADF#ADとか、6弦5弦4弦をCGCにしちゃうとか、もうカオスになってる。一音一音拾いながら演奏することになる。 難しいことをやってるようだが、でもお琴だって駒をいじってチューニング変えてるし、それほど変態ワークではないのかもしれない。